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10月24日から27日と30日

  10月24日 土葬ができるように土地を作る活動をしている人のドキュメンタリーを、美学校の受講生の卒制で今年の初めに観たのを思い出す。その人はいたって真面目にやっているようだったが周りにいる人はなんかスピった印象を受けた。そしてよういちのことを思い出す(なんかごめん)。対馬の海で遊んでいるときによういちからメッセージが来て、そばでも食べに行こうか〜そうね〜と適当に会話して、そのまま、実際に会って話したりすることなくもう2024年になった。7年か。長い。それで神保町で立ち食いそばを食べて帰った。今日は行く先々のコンビニの曲でちっちゃく踊り続けた日だった。何もしなくたって生きていけるなと感じる日の、どれだけ健やかなことか。 10月25日 アーティストトークをする自分のロング寝言で起きた。寝言で起きるのは久しぶり。そういえば、隔日で朝10時にジムに行くしジムに行かない日は仕事に出かけるので生活習慣が整い、睡眠の質がめちゃくちゃ上がった。言わないといけないことも言って、ストレスも少ない。素晴らしい日々。寝言では、パフォーマンスの再制作は無理だという話をしていた。制作時点と今とでは身体が違うし、身体同様に過去の自分と今の自分とは人間として別だという。トレーニングとNARUTO視聴550話突破の成果を感じる。 SOUDANのイベントもそろそろなんかやりたいな。A.I.Rへ行ったり賞に出してみたりしたいなあ。とおもっているけど、今年度は忙しくて無理だな(今忙しいからと来年度の申請を諦めるとまた来年も同じようになってしまうのだが…)。住友問題の件を中断してるのもよくない。また芸大に問い合わせするか?それも正直めんどうくさい。暇じゃないし。間接的に芸大と仕事しているのだから、気持ちよくやれるように継続的にご連絡するのがいいか。そんな誰もやりたがらないこと、別にわしもやりたくはないけど。誰かやってくんないかなあ。卑近な、まじで自分(たち)の手で変えないといけないこと。周りの人に相談しながらでないと、実際に手を動かすということには繋がらない。展覧会を作ることも、抗議活動をすることも基本的には同じだ。同じくらいの仕事(とリサーチ)が必要で、到底手が回らないからやれることをやるしかない、となると結局具体的に今やらないとならないことに着手することを優先するか、しないか、どうするんだ、というこ

10月23日

  10月23日 低気圧でずっと頭痛いし寝てしまう。水曜日は基本オフ。夜になると気圧が安定して楽になる。 UAE、サウジアラビア、イスラエルを経由してヨーロッパ、アジアを結ぶ経済回廊を築く「新しい中東」構想および、中国の「一帯一路」に対抗するためにアメリカからサウジに提案されたインドとヨーロッパを結ぶ経済回廊構想、1960年代より存在した「ヨルダン川と地中海を結ぶ大運河計画」。これを実現するにはイスラエルが世界貿易の中心になる。当然この運河計画はパレスチナ自体の消滅を意味する(と書きながら地図を見ていて、シリアとかヨルダンとかも危機の中にあるのだなと感じる。シリア発のレシピなどの発明はイスラエルに奪われてしまうのだと教えてもらった。ヨルダン、レバノンの人口の多くはパレスチナ人の難民である)。宗教や民族間の領土に対して石油の利権が絡む。市民のことを考えると本当に苦しくなる。だから一度大局的なところをちゃんと知りたいと思って色々読むけど連関が膨大で少しずつやな、って感じ。大局的になると「中東はずっと紛争内乱戦争が絶えず油田で貧富の差がやばい」と、感じ方がすごく遠くなる。市井の人々の暮らしを見るには、やはり映画とか文学で。いい世界ってまじでどういうものなんだろう。

10月22日

  10月22日 先週、会計士のAさんにお金への苦手克服大勉強宣言したら「いいすね!お金はどこにあるかで意味が全然変わるから面白いよ!」と言われてめちゃかっこよかったナ。火曜に定期的に会う仕事仲間たち。みんなそれぞれで面白い。今日はみんなからめちゃ痩せたとかトレーニングのこととか聞いてもらって鼻高々、YouTubeで得た知識を披露することになった。顔がシュッとしたのでインパクトあるけど、実は腰回りはまだそんなに絞れているわけではない、というのは言わずに、どんだけ頑張ってんのかを得意になって話す。あと今行ってるジム(まだ2回しかいってないくせに、)が最高であることも爆喋りして気分よかった。 BUGの打ち合わせ。みんなとやろうとしてることをやっとわかりよく言語化。協働相手にはうまく説明できないけど、第三者にはプレゼンができる。パレスチナの料理のことをHAGISOのひとに話し、リサーチしてもらえそう。ナイスすぎる。こうして仕事の場から自分の活動を話しながらリーチさせていくことができるのはすごく嬉しい。 帰宅して勉強。「イスラエルでは戦死した兵士の精子の保存が「死後生殖」を目的に軍事作戦に組み込まれている」という内容の記事に辿り着く。フランス語読めないので(英語だって別に読もうと思わないのだ)翻訳機使って読むしかないが。生殖・出生ー死、人口をめぐるリプロダクション・ポリティクスの様相からもイスラエルという国の目指す形を見ることができる。死後生殖。ここで代理母出産というテクノロジーが出てくるのか。怖すぎ。 https://aoc.media/opinion/2023/12/20/accoucher-a-gaza/ 勉強していると、パレスチナに対して何もできないという気持ちが薄くなるので心が落ち着く。イスラエルという国の今後を考える。どうあの国政を辞めさせることができるのか。なんという言葉で意見を言うのが適切なのか……

10月21日

  パレスチナのことまだ全然知らない人とか、普通にスルーしてる人とかいるんじゃないか。朝起きて、腕を切り落とされたハマースの指揮者がドローンに殺された録画のビデオを見る。それにはネタニヤフから「これで終わりではないが、終わりの始まりではある」とガチの悪の権化の文言が付されている。チャーチルの引用か。歴史の教科書に出てきた数々の侵略のように、人類史としてパレスチナがなくなっていくのをリアルタイムで眺めているしかできないのか。パレスチナに旅行に行くにはどうしたらと思っていったんググってみると、AIサジェストの欄に「パレスチナはイスラエルですか?」と出てきた。その回答にはBBCの記事をソースとした「イスラエルはその土地で1948年、建国を宣言した。 しかし、イスラエルの生存権を認めない勢力は、その土地を今もパレスチナと呼ぶ。 パレスチナ人はまた、ヨルダン川西岸、ガザ地区、東エルサレムを総称してパレスチナと呼んでいる。2023/10/11」というくそみたいな文がソース元のURLとともに表示される。第一報からハマスがイスラエルにテロと報道した。間違ってる。イスラエルが不法に占領、抑圧。それへの抵抗運動が激化。そう書くべきだ。だからBBCのクレーム連絡先にメッセージを送ってみた。書いた人はシオニストかそれに近しい人だろうし、そもそもUKの会社だし、何にもべつにならないけど。一年以上も前の記事だし。でも送る、間違っているから。 もっと深く考えたいけど。 Title  The article by Zionist is very wrong. シオニストによるこの記事はすごく間違っています There are serious ethical issues with writing an article that forgets Palestinian history.The premise, Palestine is illegally occupied by Israel.The country of Israel is a distorted state created by the illegal settlement of European Jews in Palestine.This article is incorrect.Correct it. パレスチナの歴史を忘却

10月11日、12日、13日、15日、16日、19日、20日

  10月11日 ホグレガのVR出ないかな。VRゴーグルのゲームやりて。てかNARUTOおもしろすぎる、終盤の4年間、大学で全然流行ってなかったよな。なんで。長門編から先ギャグパートで嬉しい。我愛羅よすぎ。全部の登場シーン愛しい。クェッと声出る。好き〜。。イタチは完全なる義兄だし。さいこ〜。なんなの、どうかしてるんですけど。少年時代のネジが怪我してるとこってまじ性的にクる。なんでなの。怖いよ。うーちゃん。あざす。 10月12日 あるメッセージの下書き────たしかに。ただのattitudeか。今読んでいる本に、「2011年にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に現在存在していない職業に就くだろう」ということが書いてあった。アーティストとは、本来的には存在していない物事を取り扱う職業であり、霧のように消えては現れ続ける不安定なattitudeを示すことだけが仕事なのかもしれないね。多くのアーティストがそうであるように、私は初対面のアーティストではない人に自分のやっていることを説明するのがすごく苦手なのだけど、それはartistの意味がmaker的なところではなくattitudeによっているからなのかもってあなたと話してて思った。 10月13日 地域を活動体として見たときアーティストのイニシアチブが強くなってほしい。アーティストじゃなくてもいいか。コミュニティとして。友達付き合いを堂々とやる。共有していることが多い友達で集まってなんかをやる。個人の拡大としてのグループではなく。。単位の話か? 10月15日 Aさんに影響を受けて――と書きかけて寝落ちし、その後何も覚えていない。Aさんが誰だったかも忘れた。 10月16日 パレスチナの子供たちがローラーブレードで遊んでいる動画とか、ローラーブレードを履いたまま殺されている写真とか、よくみる。私も子供の頃ローラーブレードで遊んでいたことを思い出す。うちの周りでも流行っていた。うちから友達の家の間にある短い坂をガリガリと音を立てて滑った。家から離れない危なくない場所でという決まりがあったのだが。インスタでみた、gaza skate teamの人たちの競技場でのワークショップや彼らがスケボーで瓦礫となった街を走りトリックをしているのをみると、ローラーブレードが靴であることや小さな移動を伴う遊びであることに意識が

10月10日

  10月10日 午後から仕事。早起きできたのでゆっくり朝ごはん食べながら連絡を返したりする。今日も寒い。靴下を履くと安心する。 松澤宥の資料展示のサポートの仕事をした。他人のこととなると異常に手際がよくなる。早く終わらせたいから。松澤宥、感性が早すぎる。未来から来たみたいじゃないか。大きく一周している、世界がそして私が。70歳上のひとが50年前に言ったことに共感する(引き算できるか?彼が52歳のころに考えたことだよ)。この引き算に、自分がかつて52歳だったかのように錯覚する。未来なのだけど過去のようだし、他人なのに自分のように感じられるので不思議だ。びっしりとくっついて学ぶ時、そういうことが起きるな。研究者とかはそうなんじゃないか、自分の影が研究対象になるみたいな。あるいは幽波紋というか。オラァ。 夜にまた別の仕事のミーティング。その30分後にまた別のミーティング。なんか今日は異常に忙しい。詰め込んでしまった。疲れ果てて帰る。なんだかんだやることが多くて、火曜と木曜は本当に本当に疲れる。場所にいる時間の負担を分散したいけどそれは他の人のスケジュールもあって無理なんだよな。楽な仕事なんて一個もないのか。。 変な服を着たときに発生する「かわいさ」は、ぬいぐるみに近くなると思っているところがある。おしゃれとか奇をてらうとかでなく、なんというか命の要素がぬいぐるみに近づく。今日かぶってる帽子は、もう着ないようにしよう。もっといいぬいぐるみ帽子を探すんや。

10月9日

  10月9日 Twitterで、山本浩貴さんがこれをツイートにしてくれていたやつをコピペしとく。ほんmoney(けみおのやつ、言ってみたかった)至言だ。 《「それでは保坂さんは文学賞も反対ですか?」  反対です、夏目漱石は賞をとりたくて文学をはじめたわけではない、芥川龍之介が芥川賞とってないのはわざわざ言うまでもない、 「賞がないとどれがいい小説か、わからなくなりませんか?」  賞によって良くもない小説がいい小説だと思われる、フェミニズムの説明の抜き書きの最後のブロックの二段落目、 「能力や価値といった観念は相手のことを十全に知ることを節約するための道具であり、それゆえ今日の資本主義社会のようなせわしない条件においてこそ重宝される」  能力や価値を文学賞に読み換えればいい、 「それとは逆の、重厚な情報循環があらかじめ存在し………後ろに〈隠しもった〉ものも十分に推察できる共同体社会なら、それらの抽象的価値(文学賞)は衰退させることが可能になる。」  文学賞とか他の芸術全般に関わる賞とかそのジャンルの隆盛のためにあると誤解されているが「重厚な情報循環」のある環境をつくることが大事で、賞によってそれが省略されたり、情報のやりとりなど必要ないと思われたりするとそのジャンルは意退する、衰退するというのは、本が売れなくなる、観客が減る、美術市場が縮むということではまったくない、そのジャンルにおいてすごい作品がつくられなくなることだ、》保坂和志「鉄の胡蝶は記憶を夢は歳月は彫るか」75回『群像』2024年11月号