11月8日
目的をともにせず、一緒に/何かをする。何も解決はしない。でも抵抗しようとしている。その逡巡をする空間を私たちの間に持たせておく。その現在進行形の現状報告。
(生存していることのみに意義を見出すのではなく、)(死はその人の本質ではないにしても、)←その後に続く言葉は何にするか。。
死者への敬意。怠惰な生とオプションとしての死。お金がマイナスの状況でも生きることはできる。ただ生きているということ自体は、私という生の本質ではない。「主体」という言葉がわざわざ必要になる、という状況をもう少しまなざすべきと思う。
尊厳は売ることができるのか?奪われるようなものなのか?貶めることはあっても、奪うことはできないのではないか?など考えるとき思い浮かべるのは、固くトロフィーのような形をしたカチカチでピカピカの気高さの象徴みたいなものだ。自発的に生成されたピッカピカのもの。
11月13日
六本木で仕事。明らかな金持ちとすれ違う。一言も交わさずともわかるこのすごく嫌い感。
11月14日
KUMAの搬入立ち会い二日目。在不在という(ありきたりなテーマ設定で最大公約数をとりつつオバケ方面にディレクションを振っているのが巧み。てかみんな性格良いなー。ほっこり。
・feral text garden ・インターフェースのデザインが定まらず。日記のプラットフォームとしてこっちに移植したい。
・抵抗の布びっちり石・Oちゃんお金済み発送まだ制作まだ紫カクカクの小石/Yさん本と交換する(イマイチにて作りなおす、紫鍵モチーフ)アーユールヴェーダ会する。/MSさんオンラインショップ待機中。
11月15日
遅い時間からはじまる仕事の前にジムへ行くのがここ数ヶ月の日課。今日はついに補助付き懸垂をやった。すでに筋肉痛で腕がだるい。トレーナーさんが「腹筋が引き締まっていない」というので、そのからだの使い方がいまいちわからないんだがと言ったら軽く鳩尾を突かれ「オウフ!」と内臓を筋肉で守る腹の動かし方が起きて身体の方で合点がいった。このトレーナーさん周りにあまりいない野蛮さでウケる。
夕方に成瀬巳喜男『放浪記』見た。面白すぎる。
夜はKUMAの学生のプレゼンの聞き役。私も自分のプレゼンしたーい。。
11月16日
こどもアトリエ。受講生のT君が、黄色のことを光色と呼んでいた。ピンクも桃色と。それを組み合わせて流れ星みたいなポンポンを作っていた。はい、わたしの日記の背景の黄緑や、作品に登場させる銀はすべて光の色。暗いことが前提となった色、だとかそうきちんと説明したくなった。「光色」と「桃色」で流れ星をつくった彼にとって、その色というのはピンクとか、黄色とか、その色を流通させやすくする記号としての指名ではなく、光と桃の色であるということが重要で、それが光と桃の色を合わせてちっちゃなポンポンを作ったというのが大事なのだ。
11月17日
TANA studioに見学。絵っていいな…それからスタジオもうらやましい。本の抜書きが壁に貼ってある。ベニヤで立てた壁にマスキングテープでケナフの紙に鉛筆で書かれた文字。その素材全て、こういった空間に親しみがある。わたしはそういうところで長い時間を過ごすべきだと思う。人が快適に座るための場所というよりは、ものとかをちらかしたままにできて大きく遊ぶための場所。
11月18日
闇バ・パパ活・フェイク・冷笑に並びたつ、地下や援護に共通する矢面には立たぬ卑怯さに寄った活動が、「推し活」のニュアンスに誤魔化される。
お婆さんが「YouTubeやXで自分で正しい情報を選べるわけですから」と街頭インタビュー(仕込みかもしれんが)答えているのを見た。騙されている老婆像。実害あるのは男ばかりで、女はその叩き台となるなというのもある。論破しているの見ると気持ちいいみたいな、勧善懲悪的なエンタメ感、そして「しごでき」的なものへの憧れ。そういうのも関係していそうにおもう。いい人そうとか。清潔感とか。石丸、斎藤、玉木。山添拓も石丸をただ応援してるだけの人が求める政治家像を満たしている気がするけどなんか刺さらないのはなぜなのか。共産党が政権取ったらどんな国になるんやろね。。まぁそんなことは無いか、、
『ANPO』みた。ミリアムとアナと。複雑なことについて、少しも英語喋れなくなってしまう。単語も知らないし。「被害者意識」とか。内容と単語がほどけて口から出てこない。victim mentalityと、字で見ればわかるのにな。もっと議論したいのにできないのは残念だなぁ。話すのも、考えるのも、話しながら考えるのも好きなのに。言語的なバリアー。
11月20日
DJネーム、いつかまた機会があれば「Halfway workshop(中途半端講座)」にしよかな。。
今日は横浜方面へ。かれんで作業している人たちはみんなすごく独立していて大学生とかよりも全然大人だ。手を動かすことに、一切の妥協がなく見えるが、ほんとうにそうだろうか?しかしそう見えないのはなぜか。
Sさんにキャンバスの四角く厚みがあることについてどう思っているのかと聞いてみると、「丸いとはみ出すので四角く台のようになっていることは大事だ」と早口で教えてくれた。作品があることで、みんな人は違うということがよくわかる。こんなひとがいるんだ、とかおもう。作品というものの、その人の生きる時間を使って注ぎ込んで作られたものであるということのほうへ意識が向く。なぜか。この朗らかな気持ち。「すごい」という言葉に、使い勝手の悪さを感じる。すごいとかあんま言いたくないね、でもすごいんだ。。感嘆の表現。
作品作っている人。展示をするひと。展示をする人の方が作品をつくることについての理解がない場合があるかもしれない。素敵な刺繍はなぜ素敵な刺繍のままでいられないのか?
来年度、BankARTがなくなって、その空いたところにオンゴーイングが運営に入るみたい。あまりこういうの言うと徐々に友達いなくなるかもしれないけど、BankART跡地に看板付け替えるのとか想像するとつらいな。横浜は遠い。
11月26日
パラダイスエアにドイツからデザイン系の大学院生たちがたくさん遊びにきてた。「珍道具」というのをリサーチしにきたらしい。ヴィレバンに売ってる系とおっぱいマウスパッド、とおもったけど自重。
11月27日
今日の短歌
悪口大会させてください世の果てに似ている漆黒の羽
柴田聡子「遊んで暮らして」はゴスペルベースなんだな?ジム行く。帰りにデニーズ寄る。疲れ果てて3時間もデニーズに座。あーあ。
11月29日
TABFの店番。ひとと話すの全然上手くできないな、、。帰り道靴につけた缶バッチが転がっていってしまっのをきっかけに、「変な人すぎてもう嫌だ」をついに自分に対して口に出した。疲れによるもので本心じゃないよ。
11月30日
政治=複数性の営み
他者は明らかに私を抑止する。抑止はクリエイティビティを刺激する。別に暴力的なことばかりではない。当然、紙とペンは互いの用を活かし合い、抑制し合っている。SNSで公開しながら考えているうちは、そこまで後退しないと容易に炎上する(んじゃないかとか考える)。だるい。
色々説明するとなると他の人の無知を指摘しないといけなくて、それが面倒で自分が引き下がって同調して無知なふりしたことが数回があり、、敗北感。小さなことだけどめちゃ後悔している。