9月19日から28日

 


9月19日 

折り畳まれきった世界の矛盾がわたしの通知をパンパンにする。つらい。いろいろミュートする。あまりインスタやらんようにしよ。中川ホメオパシーさん、斎藤潤一郎さん、風間サチコさん等々の面々が投稿やらストーリーズやらに♡までつけてくれる。SNSの気まぐれなマジックにより、なんてことだと普通に汗出る。


9月20日

防火管理者になるべく講習をうける。1限から4限までずっと座学で300Pの資料を読んで、災害時の行動や、死の予感を回避する日常業務を学ぶ。この資格を取ると避難訓練のシナリオを書くことができる。会場は県立公園の中の公民館で、野球場とか素敵な木立なんかもある。いい公園。遠すぎるけど。ここがどういう立地にあるのか、地元と照らし合わせて測ろうとする。まあ多分あのあたりかな。めちゃでっかい椰子の葉の枯れたやつが集積しているところがあり、ずっと見た。デカさ憧れる。


9月21日

講義の休憩時間になると外の空気を吸いに喫煙者たちがアゴラに集う。みな一様に日光の方を向いて立つ。

安全対策とオルタナティブなアートスペースの折り合いの悪さ、ずっと感じている。というのが「死の予感」。自由でありながら安全であるというのは、自由の感触次第で共存できるはずだが。インスタレーションやパフォーマンスのアーティストは安全講習的なの受けるべきかも。今どき教えてるんだろうか。安心安全系の資格とったの嬉しいな。

仕事の過去の記録を覗きみると、イス大使館でのパーティーに上川陽子外相が登場し、それに同席している知り合いの投稿があり、やはりセレブじゃないのにセレブ扱いされる面白さってなんか裏があるよね。とおもった。


9月22日

ここ10年くらいで野村さんのボタン投げる作品に何度も何度も何度も参加してる。この感じの作品でそういうこともあるのか。重要なアーティストとして多くの人が位置付けようとしてるということだろうか。同じ作品を見てもらうというのは大事だと思う。新作だからいいとかではなく、どういう作品なのかを見てもらって時代ごと(?)記録するみたいな…

あと今日見たP.F.チェルナ「マロシュと一緒に」が最高すぎてずっといい気分だ。いい作品みれると本当に嬉しい。元気出る。がんばろ。もうほんと仕事したくないなー。

自分の作品とか行動の振れ幅がでかくて、もろもろが説明するの難しいの色んな人に話聞いてもらいたし。普通に作品の話をする雑談会したい。そういう時間がなさすぎる。


9月23日

ベローチェの2F喫煙室のすぐ近くのお気に入りの席で仕事していたら、白杖のひとと、その手を引いたやさしそうなひとが一緒部屋に入ってきて端の席に座る。見えない人の手のひらに指で何かを描いて、そしてインタビューが始まった。え、ここで?と思った。


9月24日

パラダイスエアのイベントで、ソーシャリーエンゲージドアートのことちょっと話した。SEAのいいところ悪いところ、アート関係者であっても意外と知らないのかもしれない。専門性あること少し自覚した思った。人工地獄、また読むか…。うちら世代のバイブルってかんじだよね。「関係性の美学」の本、なんか買いたくないなー。いずれ買うんだろうけど、なんでだか買いたくない。


9月25日

小山さんに展覧会の作りの相談を聞いてもらった。自分が何考えてんだか…猛烈に働かないと展覧会はできない。もうちょい緩く考えないとできないなあ。


9月26日

学生さんの展示のインストールに朝から晩まで付きっきり。めちゃくちゃ疲れた。展示のクオリティをある程度まで行くのは簡単だし、それはそれで面白いんだけどなんだか物足りないな。インスタレーションは光が全て、という感じ。学生的な人と関わるといつも思うことだけれど、私は導いて他人に教えるのが上手いと思う。でもいつまでたっても友達がお節介してくれる延長みたいに指導にあたらされる。模範囚みたいな感じとか。指導する人の意図を汲んで、若い人に翻訳する。ありがたがられたいのではなく、まして金のためでもなく、じゃあ何のためにやってるかっつったら良くないものが良くなる様に付き合いたいからとかそういう理由か。それもモヤる。セクハラパワハラのケツ拭きとか、メンタルケア業務とかそんなのも実際に何件も相談される。若い女はどうしたって結局お姉ちゃん的なひとに相談するものだ。攻撃性と批評性を勘違いしたキャラで売ってるアーティストや批評家、さっさと教育的な場から退場してほしい。それから昔はそうだったくせに(それで多かれ少なかれトラウマを何人もに10年前植え付けていたくせに)キャラチェンしてナイーブ装ってるひともいる。忘れてないからね、と思っています。

信田さよこさんたちの生活工房でのイベントに参加できることになった(チケットが買えた)。疲れ果ててしまって、家に着いた途端寝た。


9月27日

24:30くらいに寝て、8:00くらいに目が覚める。そこから10:00まで起き上がれない。もう一回寝る。起きたら11:00だった。セブンのコムタンクッパが美味しい。スマホで漫画を読む。スマホの漫画は止まらなくなるとまずいから15分ごとにアラームが鳴るようにしている。なんやかんやで14:00になる。インスタつまらない。DMがやっぱめっちゃいっぱい来る。それは私にとってはすごくつらいことだ。やっとご飯を食べる。もっともっとジャンクな物を食べたいような自傷的な欲求をすごく抑え込んでスーパーへ行ってメイク落とし、たまご、焼き鳥、おでんパックを買う。10分くらい歩いたところに美味しい小さなケーキ屋さんがあるのを見つけて以来、ここに住むのが楽しくなった。家に帰り、少し食べて、また眠る。風邪ひきそう。疲れがひどくてたまらん。


9月28日

こども造形教室のプロジェクトがうまくいっている。家賃のこととか考えなくて良いので、儲からなくても困らないのがすごくいい感じ。好きな店をやっているひとが資本主義から離れているのは、裏につながりが隠されている。家族とか。オンゴーイングコレクティブは、少しずつそういうものになってきていると思う。このプロジェクトに中心に関わっているメンバーだけで共有しているこの感じ。人と関わるのは面倒だしコレクティブについてずっと文句垂れながらやってきたけどやっとうまく行ってる。普通に店やるのがいいのだな。

午後からはパレスチナのトークイベント。2024-3.11の西洋美術館でのアクションを振り返った。オルタナティブなアートスペースで、アクションのことを振り返ることができたのは良いことだと思う。

性被害描写の注意とかのインティマシーシーンは、注意を告げるだけでなく、狭い空間で大勢がいるところを横切ってそこから離れるというのをするのも慣れない・・・ということ加味し、場所ごとにアナウンスをカスタムメイドする必要があるかもなあ。