6月1日から5日

 


6月1日

ノイズのライブへ。全部で三組。最初の二組を聴いている間は余裕があった。空間とか時間に要素を足す、あるいはそれを掘り起こすようだな、とか余裕を持て余しつつオー、と思っていた。音の組み立てを見出すようにして能動的に聴く。それで、その動きが踊りになったりする。

三組目は完全にキャパオーバーした(バンドの名前はその逆の表みたいな感じ)。何も知らないまま手ぶらで聴きに行った。何だかよくわかんない。何だかよくわかんないがハッピー、連打される弾けるような音が耳の中でバサバサと咲く。なんらかのゲージが満タンになった時、今すぐ全部終われ!とおもった(全部とは…)。気絶してみたい。


6月2日

福尾さんの日記更新が終わった。映画を見る夢ってあるけど、今朝はiPhoneでツイートを見る夢を見た。なんかしょぼい。今日は嵐で引きこもり。どこにも出かけず家を満喫する。頭痛いし寒い。

『ダーマー』見た。ジェフリー・ダーマー役の人がすごい。殺人常習者として澱みなく存在している。一体画面のどこにそれがそう現れてんのか不思議だ。物語。セクシーな男がめちゃくちゃたくさん登場し、もれなく全員裸になり、当然みーんなひどい死に方をした。人間の体の中で一番肩が好き。骨が丸くてしかも位置がいい。それにセクシーなのにエロさがない。

『Baby reindeer』も見た。働かなければと思いつつネトフリが止まらん。マーサ役の人がすごかった。キャラクターが揺らぐシーンでの解説じみた主人公の独白がなければ。



6月3日

AIの英語の勉強するアプリに課金して(年間13,000円)英語の授業。やっとレッスン1がおわった。12回ごとに次のステップへ。レッスン1のラスボスはフリートークだった。自分の設定した話題について話しまくる。最初は「slowness 遅さ」について。あまり盛り上がらず。そこから一昨日のライブの話をして、次にめっちゃ赤裸々に「how can I be open and honest 」について。コミュニケーションは取らないと始まらないよと言われる。私は十分にオープンにつとめているとおもうし、もうこれ以上正直にはなれないほど正直なのに、同時にそうじゃないみたいに感じるんだよん、、と英語のレッスンで人生相談をした。合格した。

『ハンニバル』そういえば見たことない。で、見た。あまりにも2001年製作。オープニングのシーケンスがカラオケの映像みたいでアゲ。今日はさすがにちょっとだけ働いた。今夜はもりもっちゃんがいる。しろくまのぬいぐるみを連れてきた。

イスラエルが鬼畜すぎてどんな悪も控えめに思えるよ。


6月4日

ムルゲンの置き土産ダルカレー。ごぼうスナック。サンドイッチ。アイスコーヒー。ピーナツ糖。刺身。牡蠣。たこから。お味噌汁。絶え間なく連続する計10時間くらいのミーティングの間、ずーっと食べ物のことばっかり考えていた。夕飯で全ての欲望を解放し全て叶えた(牡蠣までも!!!)。祭。最高!アキさんがたこから大好きなんだよね〜、まっきーさんがわかる!わたしもめっちゃわかる!次の瞬間にめいさんが頼んでいた。祭!しかし中座した帰り道、お腹痛くなって万事休す!!!帰宅するともりもっちゃんがぬいぐるみで遊んで帰った痕跡がありワロタ。

トリンTミンハの映画を観たい!上映会もしばらくはないし困ったなとおもったら古巣武蔵美イメージライブラリに全部ある!!!!!!!!!!やったー


6月5日

浮腫み。体が重い。張る。痛い。走るか。夜は怖いから朝に。

なんだか余裕がある。満足しているわけではないけど。ただ朝起きて適当に過ごして陽が落ちたらカーテンを閉める。ばーちゃんは元気かな?たまにLINEを送る。明日こそはまた役所へ行かなければ。

布びっちり石、他人の石をびっちりするサービスに変えようと思ったんだけどやりとりがめんどくさいからやっぱり普通に作るか迷う。11月、TABFに来てた知らないひとに「裁縫の技術はイマイチだけどアイデアが良いわね、買うわ(原文ママ)」と言われた。意地悪クソババア!!!!買われていった布びっちり石はその後どうなったのだろう。家の中で謎アイテムとして眠っているだろうか。石が石であるよりも、びっちりされることできちんと謎を纏っているだろうか。〈引き出しから発掘。何だっけこれ。開いてみると結構いい感じの石が出てくる。まじで何だこれ。〉そういうことが起きるだろうか。そうだといいんだけれど。

花柄の毛布で日用品をびっちりする爆売れアーティストがいる。あんだけ分厚い布でやると物もデカくてシェイプがわかりやすいものじゃないとびっちり(接着剤でやってんのかも?)できないよね、とびっちり仲間として勝手に共感。日用品と日用品を足し算することで既視感の気持ちいいズレが起きて作品っぽくなる。わかるのよバズる理由。ちょうどいいもんね。あれがあれしてあれじゃん!ってみんなが構造を理解する気持ちよさを作っている。物を扱うノリが暮らしの中に溶け込まずに目立つような程よさがある。そういうオブジェクトの目の前に立つ人間は、鑑賞者という役割の人ではない感じがする。オモコロ的なアートというか(悪口ではない)。

洗剤とかのプラスチック容器を研磨してマットな色と形に還元する彫刻作品は、加工を通して物の見え方の再認識に評価がついている。日用品の可愛い側面に気付ける。観る人全員が強制的にすごい速さでその気付きへ辿り着くというのは、すごいことだ。Eテレアート(悪口ではない)。

さて、布びっちり石は、TABFババアによれば「布と石の関係を作るアイデアが立っている」というようなことだとして、そこまでは多分全員が辿り着けるけれど、なんか寄り道する気がする。石?とかどうやって作った?とか。だからEテレアートとはなーんか微妙に違う。驚きが揃わない。Eテレアートは辿り着く第一地点が揃う。本当に悪口じゃない、仮おきの形容詞なのだよ。


--


だれかが自分のことをそう思っているだろうと思い込んでいるよりもずっときみはかわいいんだということを解らせたい

32歳、宇多田ヒカルマインドが出てきた。