展示のタイトルに関して


PARTYという響きの軽さが嬉しい。いくつか意味があることばに化けて、その意味との距離が少し離れるのが心地よかった。
手の届く範囲よりも外側になにかを求めている。会話に詰まり、ドトールの喫煙席をぐるり見渡すと窓の向こうに地上30メートルで孤高に光るボーリングのピンが見えた。よく見ればニ本だったのだが、どちらもまあ変わらないことなのかもしれない。建物の上で目下の人々には見えずに、どこか遠くの何かに向けてここにボーリングあり、とサインを送る。わたしはそのサインのやり取りの外にいるように感じたが、そこにボーリングあり、とたしかにわたしも認識していた。