不安は突然やってくる

不安は突然やってくる。
知らない誰かがつかまった、つり革がイヤだ。並んで座るこの人たちがイヤだ。例えば、電車にこうやって乗っているうちに、お父さんやお母さんは悲しんでいないだろうか。幸せだろうか。不安は突然やってくる。

いつだって、目の前にはいない人のことおもっている。手も足も投げ出して、自由に飛んで行けるのはその人たちのおかげである。

時間と身体はここにちゃんとあるだろうか…
不安な時には床を確かめるようにして歩く。今夜安心して眠るために。