2022/07/03



ある作品を10年の節目で引き継ぎ二代目をやることになったかもしれない。とりあえずここにひっそりと記録しておく…(2022/07/02 名古屋ALAにて)


ミロ展に行き、体の動きのバリエーションを得る。ミロの絵を引き受け解釈しながら密かに踊ることを鑑賞としてやる。高校生の頃にとても励まされていた「夜の中の女たち」が観れて嬉しい。自分の部屋の壁にポストカードを貼り付けていたけどどうして本物を見に行こうと思わなかったんだろう。軽井沢に行けばいつでも見れるとはおもいもよらなかったし、あのポストカードとの関係の仕方を今日まですっかり忘れていた。ポストカードの印象のせいなのか(いろんなところで見てきたはずなのに)、図像のアーティストなのかと思ったら、回顧展で見ると物質的な反応の方がむしろ際立つ。絵の中に重さや浮遊を作る図像的な操作だけでなくて、馴染ませるとかそういうのも試していることがわかった。ティッシュみたいな和紙に、書のように書いた連作があってそれは私の身体にかなり来る(平倉さんがいうところの身体に来る、とか、私の生に関係する作品みたいな言い回しが直に入ってきた)ものだった。ある作品を引き継ぐ話が身体に響きまくってて、その状態でいろんな作品を今日は見る。私の中に見方がもう一つ備わるのを感じた。。踊りのヒントをいたるところから得ようという気持ち。

コレクション展がとにかく良くて、ライオネル・ファイニンガーの海の絵やマレーヴィチ(世界中の埼玉みたいなところでバラバラに集合しましょうというかんじ)もたのしかった。絵描きたち結構色々やってるのがわかる。現代の絵描きたちは大変だね。

ハンスアルプとかジムダインとかもみれて楽しかった。ファングッズ作りたい。ヴォルスのあのしょぼしょぼ全開でやる銅版画も大好き。木村定三コレクションの部屋があって小山くんいわく「ハイクラスなフライングタイガー」。タピエス。

自分の制作の合間に名作みたいなのを見れるのはいい影響を得られていいな。そういうふうに誰かの展示と関わっていこう。自分のために見る…!