2023/11/19

 家族旅行2日目。草津温泉へ。コテコテの観光地(コテ観)へ行くことはおそらく高校の修学旅行で行った京都散策以来である。まあ熱海もそうか、あまり観光する場所も少ないけども。

公衆浴場に無料で入れるので、その場所と自分のムードだけで体験を計測する。リッチだ。公共性というのはこのようなものであるべきだとジーンとくる。4箇所の湯に計5回入る。石鹸は禁止。脱ぎ着がめちゃ早くなる。対風呂の振る舞いとなる。見つけたら突入、脱いで湯加減を爪先で測る。行けそうなら入る。少ししたら出る。この間およそ5分か10分。堪能は時間をかけることではなさそう。おばさんが冷たい水で足元を冷やして熱い風呂に入れるように身体をチューニングし、その仕方をレクチャーされるもなかなか難しい。いくつも回って入るうちに身体が風呂の温度に慣れてきて、熱い風呂にも入れるように身体が変化した。おもしろい。

帰り道、アーティストインレジデンスでつくる、旅先で新たな発見系作品がどうのという話になる。今回なら何を?と聞かれるも、なんか変なこと言いたくなくてうーんとずっと考えていたら、母が急に、公衆浴場一軒目以降は質素な小さい小屋(公衆浴場的な建築物)を探すスイッチが入ったので、このモードの切り替わりを作品にしたらどうかとアドバイスしてきた。みんなそうだそうだ、あれは楽しかった、その作品作ったらいいよと。どういうこと?なんかめちゃラーニングだなと思った。このことは年末にでも漫画に描こうと思う。