2022/03/21



 長野へ行って松澤宥展を観た。パフォーマンスグループでやった展覧会の再現の部屋があり、とにかく爆笑した。励まされる。10代を戦中に過ごした戦後のアーティストたちが集まって、消滅す!とか言って字を書いたりとにかく裸になったり、めちゃめちゃ面白い。男が集まっていたのは軍隊に由来することで、仕方なかったのだなとか、汚いアトリエの独居老人の介護が行き届いていない、重要な表現者としては感じていても、友人として会いに行くのはめんどくさい…というのが感じられ、笑ってもいられない部分もある。作品で使ってる日用品とか時代の感性が剥き出しすぎて、コンテクストが細かにわかるコンセプチュアルアートは少ないので嬉しいしキモいところもたくさんわかる。母国語の同じ人にとってある種コンセプチュアルアーティストたちは、もしかしたらソル・ルウィットとかもわたしが感じるのとは違うところでニヤニヤと鑑賞されてるんだろうな。奥村さんの作品観たいな。

夜はつがちゃんと宮川君が引っ越すので、2人が所有してる作品を空になったおうちに展示するコレクション展に行った。みんなで床に座ってケーキとか食べたりして、その様子の写真を見た川又さんから「ニューカマーアーティストの避難所やんか」と言われ、絶妙な悪口を躊躇なくたれるやつだなと思った。「いやL'Arc〜en〜Cielと現代美術が並んでいたとして、ラルクを見たい人にとっては現代美術なんて障害物だよ」とか励ましあう。たしかにニューカマーアーティストの避難所だったのかもしれない。