2023/05/04

美学校にて受講生が美術について熱く語っているのをラジオのように聞きつつ仕事。美学校のようなオルタナティブな教育の場でも、美大でも、同じ美術史が参照されて教育が行われているのは不思議だと思った。異なる軸を見出すために(これは美学校は問題にしていないことかもしれないのだけれど)、異なるアーカイブを参照しないといけないんじゃないか。資本主義が作りあげてきた美術史ではなく。美学校は特別な、戦後美術の生きた化石的なオルタナティブなのだから、たとえば後ろ向きな態度としてでなくそのアーカイブを参照項として開いてみてもいいのではないかと思ったんだけど、それは研究者がやることか。BankARTに行ったり晴夫さんと喋ったりするとBゼミのこともよく耳にする。この1ヶ月1960年代から2020年代までの60年間のパフォーマンス実践の私の中での情報強化が断片的に起きている。

前に水田さんに展示構成の相談した時、すっきり見やすくまとめる方法もあるけど、街のように雑多にしたって展示は大丈夫だって言っててオーーーとおもったことがあった。脇道があったりして、そっちに行きたくなったりする。バラけていても成り立っている。いろいろなことがあって、そのおかげでいろいろなことが起きる。なんでもするときに、豊かさのイメージがつきやすくなる。バラけていても大丈夫なのだ。

そういえば昨日、晴夫さんがオルタナティブは歴史主義に対抗しないと、アーカイブが大事なんだと言っていて、「勝手に」パイセンすぎると思った。あのサイト、すごいもんな…とりあえず自分の全作品アーカイブは個展期間中やることリストに追加。日記、アーカイブ、脇道で起きること。一つ指針として。