2021/07/25

 始発で公園に遊びに行く予定だったのに、しっかり9時に起きてしまった。結局昼ごろ集まり(さらに遅刻を重ねる)誰かが手入れしているんだかしてないんだかわからないような植え込みを見物する。良さげな部分にはなんとなく共通するものがあるような気がする。一度に入ってくる情報が多いとか、草の生える(矢印的な意味での)方向が見えたりとか、かき分けがいのある姿の草だったりとか。オリヅルランをかき分ける浅田さんの手が、作り途中の本のゲラなんかの紙束をザッザッとめくって見せてくれるのと同じ手の感じがあって、よいものを見たと思った。見ても意味わからないけど読むと逆立ちしちゃうようなのを作りたいねー。

そしてやっと「アナザー・エナジー」展を見た。あのショーケースさが気にならないのは満足できるボリュームでの展覧会を実現できるあの財力によるものって感じ。スザンヌ・レイシーの作品を初めて見れて、ほんと感動した。泣いちゃったね普通に。あの手紙の展示のされ方。普通の資料の展示の仕方のようなんだけど、なんであんなによく見えたんだろう。手紙を覗き込む私の背後で人々が語らう映像が流れていて、いろんな疑問が書かれたベンチが配置されていて、そこに座って何人もの人がじっくりとフェミニズムの語りを聞いているこの状況。このプロジェクトがきちんと取り上げられていて、権威化していて、まず何よりも、それぞれの視点によるフェミニズムの話が交わされている映像が流れる部屋。手紙がパーティの証明として機能すること。いろんなやり方のパーティー。フェミニズムをやるモチベーションの共鳴。嬉しい。本当に素敵だったな。