2021.5.31

 25時34分。こんな遅くに日記を書いて、読む人は何時に読むのだろう。日記は夜に引きずり出されるものだから、できれば読む人も夜に読んでほしい。

 朝のことを思い出す。ほとんど覚えていないが結構な大声で作品やCSLABのことを寝ながらプレゼンしていたような気がする。寝言を録音してくれるアプリを利用したら面白いのかもしれない。

 昼には職場に物々交換所の酒井さんが来て、何やら古いものを洗ったり干したり並べたりしていた。酒井さんが視界に入っている時はなぜか空気を揺らしちゃいけないんじゃないかという気分になったりする。本人はけして威圧的な人ではないが、周辺視野で意識し合う動物たちのような緊張感をなぜかいつも感じるのだ。

 日記は一日に一つだけ書くというのがいい。覚えておこうとかあとで見れるように保存しようとか思いついた側から身近なところに並べていかないと気が済まないという忘れることへの恐れが大きくて、そのせいで「積ん」で溢れて崩壊しているのかもしれない。日記は思いつくのを節制された、思い出すためだけにある部屋で行う修行だ。