2021.6.16

   雨?曇り?寒い。にもかかわらず半袖で過ごす。友人の死についてというよりもその後にある自分の状況について思い出したりした日だった。いない人とか会えない人とか死んだ人とかでなくただ友達として付き合い、その人と自分の現在の関係性について考える。考えることでしか現実がない。もうそれだけは、わたしの中にしかない現実のように思う。死んだ人との関係性は自分から自分へと入出力される。会えたり会えなかったり話せるという状況も話せないという状況もよくわからないが、会えない相手についてを誰かと会って話したいという気持ちが湧くことがある。でも姿や声みたいな記憶の中にある肉体の響きのことを思うと話すのはもちろん思い出すのも避けるような感じになる。ひとりぼっちで考えるのも難しい。悲しみたいわけでも折り合いをつけたいわけでもない。昔話にちゃんと登場させ、こんな人だったというふうではなく、こんなことがあったということを思い出したり話したりしたい。前のまま友達でい続ける、ということが難しい。死んだということが友達でいることを阻んでくるくらい、相手の状況が私の方にものすごく干渉してくる。その関係性がずっと続いていく。一方的であることと死の干渉を引き受けて新たな関係を築く。だらだら押し合いをすることができる。というかしている。ひとりぼっちでやる逡巡ではなくて、関係性の問題。