2021.6.17

  晴れ。「都心」は豪雨との噂を又聞きする。本当だったんかな(都心、というところがどうも嘘くさい)?どちらでもいい、自分が巻き込まれていない天気の話を記録するのはなんだか不毛な感じがする。手元のキーボードを見て、この英数字の全てが一望できていることに急に驚いた。キーボードにはひらがなも実は全部書かれていてるっぽいが、慣れの問題なのだろうけど、行と列で検索する方が一望するよりもスムーズに思う。なんとなく日記はフリック入力では書かないようにしている。

 占いのおもちゃから「スケジュールを組み直して」とのお告げがあり、暗示的で怖い。Mには「野良猫に愛を」というお告げ。垂木で伝えてくると言って、パフォーマンスをすぐに始めるM。気まぐれですれ違いざまに/距離が空いている状況で/大きめの声でオォ〜ッス!と呼びかけるというおちゃらけをSに仕掛けたら大きめの声でオィ〜ス!と返してくれた。愉快。

 帰りの電車でMとJiri Kovandaの話をしつつ、パフォーマンスイベントの企画をした。中学生の頃謎のひらがなの羅列と「ヒント:パソコン」と書いてある紙をもらったことがある。windowsのスイッチをいれ、キーボードをそのひらがなの手引きの通りに打ち込んでゆくとラブレターの文面がメモ帳に入力された。パフォーマンスイベントでラブレターのエピソードをトリシャ・ブラウンの「イマジナリー・キューブ」で試しに踊ってみようか。あの手紙は本当に素敵だった。

 話している最中に、不意にMが今日はめっちゃ楽しい日だった〜と高らかに言っていて、聞いている方も胸の内にポップコーンが弾けるようで、これは絶対に覚えておきたいし日記に書いておこうと思った。そんなセリフ聞けることあるんだ、と思いながら電車を降りて自転車の鍵を開けていると、小学生のboysが自転車で立ち漕ぎをしながらノロノロと通り過ぎる。「おでん〜おでん〜おでんと言ったら〜・・・だいこ〜ん」と歌うboy1。「子供かよ〜子供だけど〜」というboy2。こんなセリフ聞けることあるのね。なんかちらちらと小さくカラフルなことがたくさん起こり、また思い出される日だった。行と列で検索できる日本語対応版の「イマジナリー・キューブ」を考案すれば、この日記を踊ることもできる。