2021.6.12

  晴れ。風あり。昼にPO-12が届く。ゲームボーイをやる小学生みたいな体勢でシーケンサーなどをポチポチやる。YouTubeにある大体のチュートリアルは、POに対して操作する手がでっかいので押しているボタンが見えなく、あまり参考にならなくて笑える。

 昨日の日記は実は書いている途中で寝落ちしてしまって(機能までの全ての日記は書いている途中で一度机に突っ伏すように寝て、20分くらいして目覚めてまた書き始め、途中で風呂に入り、読み返してみて大丈夫そうだったら投稿する、という妙なルーティーンができている)、色々な工程をすっ飛ばして今日の昼に起きた時に投稿した。書いているとどうしてこんなにも眠くなるのか。

 午後。浅田さんと粘土とか草とか石とか線とか霧っぽい話をする。表面に引きつられてあらぬところが崩壊したりするといったことを延々と話す。縦書きや横書きの文字、文章の話。簡体字は草書をベースに簡略化しているらしい。意味をはぎ取ってミニマルにしているのかと勝手に思っていたので驚いた。簡略化と抽象化の差をあまりうまく説明できない。手書きでは確かに字が持っているディティールを我が物として引き摺り回してアレンジする。

 夜、コーヒーがぶ飲みにも飽きたので、川へ遊びにいく。石を投げたり、空を見たりする水面の模様を楽しんだりする。気の合う友達との遊びが積み重なって、遊びの中に表現が出てくる。浅田さんとこっそりやっている「犬古表」という誌面表現のユニットは自分のための時間でしかない感じがとてもいい。社会性のない思考があるとすれば、犬古表がやっているようなことであろう。そんな犬古表は新聞の形をしたフリーペーパー「時代」に連載をしているのだけど。自分のためでしかないことはかけがえがない。それぞれ独立して動けるのはすごくやりやすい。打ち合わせ然とした打ち合わせは、もうできるだけしないようにしたい。